ひあさってはフジロック

いつになく空いていた弱冷房の車両で、シャッフルの設定をしているipodからZAZEN BOYSの「自問自答」が流れた。今までも何度も聴いていた曲だし、この曲はほんとにカッコイイねと誰彼になく話していたのだけど。そんなものではなかった。朝の柔らかな陽差しが射す車両の中でわたしはこわれるくらい痺れた。なんども聴いた曲で、こんなに感覚になってしまう自分にも驚く。単純なギターとドラムのかけあいになったところで、言葉が立ち上がってくる。といって、歌詞の意味をあらためて読み直して感心するような詩ではない。タワレコが何と言おうとわたしは音楽がなくたって生きていけると思っていたが。それでも、言葉と音楽には、電車を動かしたり、飛行機を飛ばすような力さえあるのだと、「自問自答」を聴いて確信した。