2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

 溺死土左衛門

一遍に新しく出たらしい、100s「OZ」、サンボマスター「 サンボマスターは君に語りかける (期間限定価格盤)」、ハナレグミ「帰ってから、歌いたくなってもいいようにと思ったのだ。」、デキシード・ザ・エモンズ「嵐の月曜日 Live at o-nest」を買うというJ-…

トニー滝谷

映画「トニー滝谷」は小説「トニー滝谷」の素晴らしい「映画化」だった。本当に小説にとって幸せな映画化だったのではないだろうか。全編これでもかという風に西島秀俊のナレーションがまさしく小説を淡々と読み、坂本龍一のすきまが多いピアノが流れ、広川…

僕たちはみんなだんだん歳をとる

映画「ジャッカス・ザ・ムービー」を見て、バカ加減を笑うよりも、自分の腹筋を鍛えてやらなければ。と本気で思った。フジロックまでには、去年のフジロックの体重に戻さないと。そんなわけで、ハナレグミの「男の子と女の子」をリピートで聴きながら、寝る…

古川日出男

古川日出男の長編も短編も、その核のようなものに村上春樹の亜流的なものに感じてしまうのだけど、それがあまりに直截であった「中国行きのスロウ・ボートRMX」は、殆どであろうオリジナルを愛する読者にとって、読まなかったことにしよう感を与えてしま…

少年王者舘KUDANpuroject「くだんの件」 ヒトとウシで件

プレステの中では一番面白かったかもしれない「せがれいじり」というゲームにヒトとウシの合の子であるクダンが出てきたのだが、あのゲームではじめてクダンを見たような気がする。そうあのくだんの件だ。 千葉県民にとって、横浜は海の向こうの国のように遠…

 アルファ&スチャダラパー

「惚れたぜHarajuku」って、TUTAYAで宣伝のようにして流れていた「ような」気がしたのだけど。あれは気のせいだったのだろうか。アルファ解散で、発売中止?となってしまたこのシングル。snoozer のインタビューでは和気あいあいの雰囲気なのに。大人ってわ…

大人裏口入学

子供のころ、早く大人になって、好きな物を好きなだけ食べて好きなテレビや好きなゲームを好きなだけできるようになりたい。と、大それた野望を胸にしてやみくもに歳を重ねてしまったわたしは、その「好きな」に対して無茶をしがちだ。それはもはや、楽しい…

 映画館でみなくてもいいけどみてもいいかもしれない

はあはあいいつつ、Hはおいといて、パン・タロンに負けて劣っているジャッカスに出てきた渋谷でパンダ。あいつら本気でパンダは日本にいると思っているよ。まあいることに間違いはありませんけど。この映画を渋谷のライズエックスで見るときの注意は、トイレ…

toooo cute!! なんていってるばあいじゃなくて

愛読書はと訊かれたら、「H」と答えたいわたしは、片隅記事からPUCCAのサイトにたどりつき、こんな韓流はいらない。と思うもすぐにPUCCA通となる。これできっと、日本にもPUCCAというキャラクタがあることhttp://pucca.tv/pc/index.htmlを忘れられてしまうの…

世界の終わりと

そういえば、あんなにたくさんの雪を見たのは初めてだったし、あんな雪の中を歩いたのもはじめてだった。もっとゆっくり雪の道を歩けばよかった。と、ふいにあの雪の道を踏む感触にぐいと戻される。雪景色は周りのあらゆる音を吸い込むように静かで、上を向…

 おわったとかいうな

いがらしみきお っていたけど「ぼのぼの」の漫画家。くらいしか思い出せないまま、「Sink」でびっくり。 アマゾンなどでは登録すらされていないので、書店で見つけるか、連載の終わった http://www.web-sink.com/ で残像をみて溜め息をもらしつつ、竹書房の…

 周星馳はカンフーハッスルを作るために生きてきた

のに違いない。 [DVD]" title="チャイニーズ・オデッセイ [DVD]" class="asin"> この映画は、彼の全ての夢が端から端までぎゅうぎゅうに詰まった一遍の詩だ。前作の「少林寺サッカー」は、それこそタイトルと予告編で十分に内容がわかり、それでいてその期待…

 馳星周の功績は周星馳を日本に紹介できたこと

ではないだろうか。と、思うくらいが精一杯の「長恨歌」読後感。 「不夜城」は遠くで響く歓声だ。彼がこの「不夜城」をもってデビューをしたときは、多くの人がジェイムズ・エルロイやアンドリュー・ヴァクスの名前を挙げて、彼の処女作を称えていた。そして…

ありえないものをみてしまったとき

ジャッカス・ザ・ムービー日本特別版 カンフーハッスル 日本語吹替え版 いろいろな意味で震えながらみた映画。あとでゆっくりと褒め称えたい映画。というか、ジャッカスは映画じゃないだろう。 少年王者舘 KUDAN Projectの 「劇終/OSHIMAI〜くだんの…

八甲田山よりもさんまるくんに

十和田湖から、奥入瀬渓谷とつららと滝をみながら、バスガイドさんのあまりにも上手い八甲田山の話しに涙ぐむ。ような気持ちになりつつも、一番のヒットは三内丸山遺跡で出会った下の写真のさんまるくん。さんまるくんといっしょに撮った写真を心の宝箱に入…

乙女の像の雪かきをする人のことを想う

乳頭温泉郷から、田沢湖、八戸へ。そして、奥入瀬渓谷と十和田湖に。雪が積もったブナ林の奥入瀬渓谷を走るというのは、もうその景色だけで十分おなかが膨れる。まだ日本で訪れたことがない地は山ほどあるけど、奥入瀬渓谷をもう一度行って見せる土地リスト…

女体盛りやるならリメンバーミー

女体盛りって、どうなんでしょうね。と何度も眉間にしわを寄せて考えるが。人肌のあたたかい刺し身はだめ。と、そもそも女体盛りを見たとか食べたとか、やってみた。という話しは聞かない。しかし、こう温泉へ行くたびに。もしや女体盛りコースがおすすめと…

 ヴィタール もちろん内容にふれまくって

この映画は身も蓋も無い言い方をすると、シンプルな純愛映画だった。わたしは塚本晋也監督作品の熱心なファンでないし、むしろ勝手に走って勝手に終わらせてしまう物語に戸惑いを覚えているくらいだったのだけど、こんなにシンプルで美しい映像と物語の映画…

 彼女がわらうときはうしろを向きます

最初に彼女と出会って、いっしょに住むことになった理由から、彼女が病気になって医者にかかるようになった時のことも、なんだか、それには決められていたようなことに思えるし。普段は決して近づいてこないくせに、こちらが体調の悪いときに限って体をよせ…

だれもねこをしあわせにできない

彼女の特技に、ドアノブに飛びついて部屋の扉を開けてしまうという、その無駄な跳躍力を生かした技がある。ただ、どういうわけか中へ入ったら最後、自分で出ることができなくなる。扉が開いたままだといいのだが、たいていトイレや浴室の扉を開けて中をうろ…

あなたのことは何でもわかっているのだから

映画「ヴィタール」は、それはそれはとてもすてきな映画だった。塚本晋也監督ということとあのポスターで、かなり間違えたイメージを与えている。これは、とても美しい恋愛映画で。とても壮絶でそれでいてかわいい魂をせつなく描いた映画だった。と自分の持…

 赤ん坊が松明代わりに

もしも、みのもんたに「今の日本を代表する作家を3人あげなさい。サア」なんて訊かれたら、きっとわたしは、阿部和重と舞城王太郎と松尾スズキをあげるだろう。まあ、「ファイナルアンサー?」みたいに訊かれると、また違う答えを言ってしまいそうだけど。 …

わたしは幸せになるために生きているわけじゃないの

なぜ、わたしはこんなことをしているのだろう。とか、なぜ、わたしはここにいるのだろう。的な考えに押しつぶされてしまうことがある。と、トイレでしゃがんでいるときや、風呂に入っているときに、本をもたないでいると、考えが玉葱の皮をむくようなことに…

 阿部和重とシベールの日曜日

わたしにとっての阿部和重の小説の印象は、「二度は読みません」なのだけど。それでも、日本を代表する作家かもしれないですね。と、襖の陰から控えめにはつぶやける。しかし、シンセミアのあとに、これからはさすがに違う路線で行くのでしょう。と思ってい…

 それははたべらないな

猫に缶の餌をあげるか、ドライフードをあげるか、それはわたしにとって大きな問題だ。おそらく世界の一匹の例外もなく猫はドライフードよりも、猫カンの方が好きなはず。缶詰をあたえつづけて、ドライフードをあげようとすると、ドライフードに砂をかける。…

ねこふてくされる

 しぶさよく

渋さ知らズの13日のセットリスト 1.ナーダム 2.股旅 3.火男 4.ライオン 5.ひこうき 6.Space Is The Place 7.諸行でムーチョ 8.犬姫 9.Pちゃん 10.本工 11.仙頭 毎度毎度同じパターンだけど、毎回渋さは違うよな。と思っていたらitune…

  野ブタ。をプロデュース

今回の芥川賞を最後まで阿部和重と争ったという、白岩玄の「野ブタ。をプロデュース」ISBN:4309016839 は、つまらないわけでもなく。ふんふんふん。と、読み終えてしまえる物語だった。新人の小説として、こういう小説が出てくることはいいことだし、この小…

 猫と寺山修司と天野天街と不破大輔と松本雄吉

猫の肛門と天井桟敷と少年王者舘と渋さ知らズと維新派は同じ匂いがする。理由は全くない。 猫のお尻はときどき、奇妙に癖になるようなくささを発する。誰のどういう癖だか知りませんけど。

天井桟敷の猫々

写真は下北沢のいろんな芝居小屋近くのカフェ。下北沢は出かけるたびに、いろいろな場所でごはんやお茶をするのだけど。どこも、いまひとつ洒落た感じになれていないところが落ち着く。 下北沢でいちばん好きなのは、本多劇場のビルや駅前劇場が入っているビ…