芝居

 よく映画館や劇場で眠るひとなんです

たしかに、寝ましたともさ。「美藝公(びげいこう)」の開幕で舞台が暗闇であったことをいいことに目をつぶって話を聞いていたら爆睡。起きたときには、指にちくわをはめ、そのちくわの中にペンを入れている場面だった。何故?とかそんなちっぽけなことをい…

 池袋は遠かった

劇団鹿殺しの「僕を愛ちて。」もまた別の日に池袋で見た。劇団員の熱い恋話をサウナで両手を握られてじっくり聞かされてしまったような暑苦しさを覚えるが、そんな暑苦しさが今は貴重なのかも。なにせ彼らは鹿殺しなわけだから。あるいは今は暑苦しい人でな…

 愛することも憎しみもおなじこと

公演当日の「朧の森に棲む鬼」が割引で売られていたのでポチっとヤフオクのボタンを押す。当日なので、新橋演舞場前でこそこそと受け渡し。前から4列目で常に見上げながらも、ひたすら濃くなるいのうえ歌舞伎を堪能。だけどもうおかわりは当分食べられない…

 死期・KISS・煤・砂・夏・通夜・八洲・炭・耳・水・砂・涙・店・蝉・道・父・致死・死ぬ・沼・前・永・家・遠・無辺・駅・傷・ずっと・永遠・相対・いたい・アイタイ・終

生まれた時からひたすら見続けている唯一無比のトランス劇団、少年王者舘の「I KILL」を最初から最後まで身を乗り出して瞬きをせずに見る。死ぬ前に芝居を何でも見ることを許されるとしたらそれは迷うことなく少年王者舘の芝居を無限ループで見続けたい。芝…

 演技者。の熱海殺人事件

部屋の片隅に埋もれていた「演技者。」のDVDをようやく見る。少年隊の「熱海殺人事件」。わたしがいちばん繰り返し見た同一タイトルの芝居といえば、間違いなく「熱海殺人事件」になる。たぶん20回から30回の間くらいの数え切れない種類の熱海殺人事…

少年王者舘KUDANpuroject「くだんの件」 ヒトとウシで件

プレステの中では一番面白かったかもしれない「せがれいじり」というゲームにヒトとウシの合の子であるクダンが出てきたのだが、あのゲームではじめてクダンを見たような気がする。そうあのくだんの件だ。 千葉県民にとって、横浜は海の向こうの国のように遠…

 猫と寺山修司と天野天街と不破大輔と松本雄吉

猫の肛門と天井桟敷と少年王者舘と渋さ知らズと維新派は同じ匂いがする。理由は全くない。 猫のお尻はときどき、奇妙に癖になるようなくささを発する。誰のどういう癖だか知りませんけど。

 猫のホテル

それにしても、シベリア少女鉄道の土屋さんの秋澤さんらた辞めた説明がまったく納得できなくて、奇妙な気持ち。スズナリで妙に年齢層高めの客層に落ち着きながら猫のホテル「土色の恋情」を見た。想像していた、というよりも期待していた濃い役者のキャラ芝…

 シベリア少女鉄道 ある意味解散

今更?気づいたシベリア少女鉄道のサイトのお知らせ文 http://www.siberia.jp/oshirase.html ここでの彼女達への説明はあまりに心づかいが無いと思う。小劇団にはよくありがちな、人間関係の何やかやだとは思うけど。そして、どう見てもシベリア少女鉄道の男…

イケニエの人  は、内容にふれてます

もう半端ではない不評をもらっているイケニエの人を観た。 そんなに、「どうして公演をしたのかわからない」とか「忙しくて放り出したのか」とか「中途半端な終わり方」とかとか。えんぺ一行レビューの無星や星ひとつには「そこまでは」ひどくないだろう。と…

 何も残らないと君は言う

「轟天VS港カヲル」(大人計画ウーマンリブ) その、キャラクタ対決の勝敗結果はどうだったかというと、劇団☆新感線のドラゴンロックのような怒濤の爽快感は跡形も無く、ウーマンリブの意味がないと言われる中にも痛い男女のむき出し合いみたいなものも微塵も…

 竹中直人匙の会

竹中直人と岩松了の間に何があったのかわからないけど。今年から竹中直人の会改め、竹中直人匙の会となって、脚本がケラリーノ・サンドロヴィッチ、松尾スズキ、宮沢章夫だなんて。豪華というか、ごった煮本となるような。しかしこんな人たちに共作を頼めた…

 鈍獣 don-ju

パルコ劇場の芝居というと、なんだかみんな青山陽治の翻訳劇か後藤ひろひととG2の芝居にみえてしまう。むかしは、わたしの中では松尾スズキと後藤ひろひとが同列だったのに、いつのまにか大王後藤ひろひとは、ウェルメイドな売れっ子作家になってしまうな…

 人情酸漿蛍

沢田研二と石田えりの芝居「人情酸漿蛍」で、まだ記憶に残っているのは、沢田研二が相変わらず歌がうまかった。声がすばらしかった。昭和のスターはまだ健在だった。とかいうことと、開幕前に舞台の演奏三人組のミニコンサートが良かったことと、帽子を劇場…

ピナ・バウシュ

使う映像もセットも登場人物も、それは可愛い驚きの連続で、目の前に起こる全てのことが楽しかった。ただ昔から抑圧された性的なもの。という暗喩が見え隠れしていた。ピナ・バウシュの舞台がダンスと違っていたのは、それは踊らないとこではなく、舞台にあ…

「真昼のビッチ」

阿佐ヶ谷スパイダース公演ではないヴィレッヂプロデュースは、いちいち豪華な俳優たち。特に最近見た印象強い芝居に出ていた人たちが多い。高田聖子さんの嫌あでだめえな芝居。今度のウーマンリブで皆川猿時こと港カヲルさんとキャラ対決をする橋本じゅんさ…

ウーマンリブ

ウーマンリブの案内葉書が来ません。ということと、皆川猿時さんと田村たがめさんがついに結婚披露パーティーをしたのだとか。そして、パーティではグループ魂のライブがあったとか。 そういえば、わたしは自分の誕生日のお祝いにトムのライブに行くよ。そし…

いとうせいこう

シティボーイズの90年代の笑いや不条理に、いとうせいこうと中村有志が加わると、また奇妙な可笑しさが足される。で、それは何なのだろうと10年間ずううっと考えていたのだけど。 それは、いとうせいこうが持っている、静かな狂気みたいなものかもしれな…

空飛ぶ雲の上団五郎一座「キネマ作戦」

第一回公演はもう二年前になるのか。と、あのときも熱っぽくておまけに席がパイプ椅子前の座布団席で自分の靴を抱えて次第に痺れる足を左右に置き換えつつ見たことを思い出し。そして、芝居も、ああ、いとうせいこう+ケラ+ブルースカイ。と想像通りの雰囲気…

ポツドール「激情」

ポツドールは、どこへ行くのだろう。と、そんな行く末を考えてしまう今度の舞台。今までも、セミドキュメントという冠がついていたときも、それはやはり、芝居でしかすぎないのに、わたしにはドキュメント風な芝居。という妙にくすぐったい感じしか味わえな…

小屋で観た芝居のことを書いたり