池袋は遠かった

劇団鹿殺しの「僕を愛ちて。」もまた別の日に池袋で見た。劇団員の熱い恋話をサウナで両手を握られてじっくり聞かされてしまったような暑苦しさを覚えるが、そんな暑苦しさが今は貴重なのかも。なにせ彼らは鹿殺しなわけだから。あるいは今は暑苦しい人でないと何も制作できないのかもしれない。「僕を愛ちて。」で一番印象的な場面は、お尻を出して寝ている兄に弟が「オナニーをしている最中に寝てしまった人としていちばん情けない姿」のようなつっこみをするところ。あと、ティッシュのメーカー名を叫びながらティッシュをまくところ。そんな熱い青春としか呼びようのない舞台であった。