2007-01-01から1年間の記事一覧

 猫の中の人

飼い主に似たのか、痛みに異常に弱い猫はありったけの悲鳴とうんちとおしっこを出すだけ出して、無事に生還してきた。うちの猫に限っては日々何も考えないで生きているに思える。そして、広くない家なのに、どこにいるのかなかなか見つけられない。そういう…

 ipodの中の人

ipodのnanoを外で聞くときはたいていシャッフルで聴いているのだけど、もう絶対中の人がいるとしか思えないくらい、その場面にふさわしい曲ばかり選んでくれるし。かかる曲はかかり続け、かからない曲は全くかからない。外を走りだしたときには、必ずリズム…

 大人の中の人

二度目の「ドブの輝き」を最後のあたりで。いくつか最初の頃の舞台といじって濃くなってはいた。大人計画という劇団をドブとして説明をしていたけど、これだけ長くドブのままでい続けて、下品さを失わないまま輝かせている中の人は元気がなさそうだけど凄い…

 クマの中の人

わたしは表紙やタイトルが熊であれば、とりあえず買っとけの人であるので、安東みきえの「頭のうちどころが悪かった熊の話」も表紙でお持ち帰り。素敵な動物短編小説集だった。短編集の魅力は、その作者のグリップ力のような手触りのような感触のような味覚…

とりあえず食べとけ

わたしの嗜好はいつも先鋭化していく傾向にあって、最近は皮靴の先はとにかくより細く反っているべきという傾向に走っている。今は魔法使いのような先が尖って完全に上を向いている薄茶色でところどころ焦げ茶。という自分でも冷静に判断したくない靴を履い…

 美メロすぎて何が悪い

まだチケットすら買ってないけど、今年のフジロックのステージ割は不思議だ。食堂前が一番似合っている赤犬がホワイトで渋さ知らズがヘブンってどういうことだろう。しかも、同じ時間帯に緑でサンボマスター。と日本カラ元気バンドがオープニングそろいです…

 町田康

落語特集の雑誌のBRUTUSを買ったり、「しゅべれどもしゃべれども」を読んだり、たぶん映画も観ようとしていたり、そのうち落語を聴きにいきたいわ。というぷち落語ブームなこのごろ。そして、BRUTUSにも登場していた町田康の小説こそ、落語だなあと感じてい…

 脳内ビリーズブートキャンプ

世界のどんな出来事よりも、わたしは自分のダイエットを優先する。という自分体重原理主義のわたしは、今年のダイエットはそこそこ順調でひと月少しで5キロ減。しかし、毎年のダイエットで10キロ近く体重が減ったとしても、それを毎年しているということ…

 「レオナルド・ダ・ヴィンチー天才の実像」 と「アートで候。会田誠 山口晃展」

東京国立博物館は、もう、信じきれない混みよう並びような上野界隈。途中、噴水のあたりから物凄い人たちが行列を作っていたので、国立博物館からここまで並んでいるかと驚いたら、それはしかし、ホームレスの人たちの食事待ちの列らしかった。 「受胎告知」…

 「フランドル」と「俺は、君のためにこそ死ににいく」

映画「フランドル」の予告編やポスターは美しすぎる。上手すぎる。と、勝手になんか美しい風景に青春とか挫折かと時々ざせつ?みたいに予期していた映画は、全く違っていた。今でもどの場面を思い出しても精液の匂いがする。そんな映画であった。わたしの自…

 「ドブの輝き」と「チューブラルーム」 

個人的には大人計画の本公演では「ヘブンズサイン」、ニッソウヒでは「フクスケ」がらしさの頂点だったと感じているのだけど。こんなに本気でおかしい「ドブの輝き」を見てしまうと、もう大人計画は松尾スズキ劇団ではないのな。という方向に感動。特に最後…

井戸の水に手をつけると必ず「うぉーたあ!」と叫びます

最近、何か小説を読んでいないような気がしたら、電車の中でゲームをしていたからだった。猿のように大反省。しかし、ゲームでもやり続けると、無理矢理人生の教訓を得ようとしてしまう貧乏性のわたしだ。風来のシレンで強引に学んだ気になったことは「人生…

 面影ラッキーホール

やはり歌詞が素敵。女性パートの「ライトなSMが流行ってるってねえ」のコーラスを唄いながら、余裕でとれると考えていた越後湯沢の宿に電話したところ、どの宿も満室になっていた。いつのまに越後湯沢まで。とあせる。「ちょっと待ってねダーリン何が悲し…

 こうちゃん

何かをうしなう。ということを描いた世にあまたある物語で、わたしにとって完璧な消失の物語は、須賀淳子の「こうちゃん」だ。これは酒井駒子の絵があまりに美しいので絵本として包まれて売られているのだけど、須賀敦子が唯一残したうつくしい大人の物語だ…

 いさぎよく面白かった映画たち

「ラブソングができるまで」は、娯楽映画の潔さがあった。でも、何か安っぽいのよねと思ってしまうのは、毎度の落ち目のポップシンガーをやらせたらあまりにはまり役なヒュー・グラントの芝居のせいだろう。そこが素晴らしく、それを計算したのかしないのか…

 赤い文化住宅の初子

松田洋子の漫画が映画になるということを知ってから、何で「赤い文化住宅の初子」を監督は選んだのかしらネ。という謎は監督は最近まで松田洋子の漫画を読んでいなかった。というインタビューを読んで納得。松田洋子の漫画を知らないというだけだったのだ。…

 猫の消滅

猫を家の中だけで飼っていても、ときどき猫がいなくなることがある。はじめて家の中をどれだけ探しても猫が見つからなかったとき、わたしは猫は最初からここにいなかったのだと自分に言い聞かせて安心をした。そう考えると。あるいは猫のことを考えないふり…

あさごはんの消滅

わたしは毎日の通勤電車内で携帯で風来のシレンをやって、財産と命を一度に全て失うかもしれないというエッジの上を歩いている。喪失と再生の繰り返しと日経立ち読み率とディズニー浮かれ率が異常に高い混雑した通勤電車の中で携帯ゲームを続けるという羞恥…

半額なら何でも食っとけ(ぶろぐぺっとのさだきちWROTE)

わたしが食事をする隣には古い冷蔵庫があって、その冷蔵庫にメモが磁石で貼られている。「1997年スイカ」と書かれたメモには正の字が書かれていて、その年は14個の西瓜を食べたことを意味している。それが「1998年スイカ」から毎年正の字は減り続けて…

 まじですか!The Durutti Column

自分の体力の無さやら家族の介護やらで、もう限界を感じていたフジロックも、今年は出演者が決まる度に踵があがってきたのですが。とどめをさされました。THE CUREもTHE ALBUM LEAFも渋さ知らズもDAMIEN RICEもTHE JOHN BUTLER TRIOもKINGS OF LEONもLARRIKI…

 靴ひもは結べるようになりました

まあ、そんなフジロックに浮かれてみせつつも、最大の関心事は自分の体重だ。4月12日の体重が68.5KGと書いていたが。その後一ヶ月で減ったり増えたりしつつも、今計ってきたら65.5kgと、3KG減。一ヶ月前は自分でも信じきれないでぶ様だったが、今はある程…

 まいべすと2曲

わたしの音楽脳はこの2曲でできている。これをベタというのかもしれないけど。やはりYOUTUBEにもありました。 ロバート・ワイアット Shipbuilding SION 12号室 SIONにライブ映像があるなんて気づかなかった。そしてなんて美しく悲しき映像であることよ。

 ストリングス〜愛と絆の旅路

最初から人形達が自分たちには天から紐がつけられている。と自覚している人形劇。物語はともかく、人形は美しかった。マリオネットであることを知っている世界。そんな世界での出産や愛し合う場面というのは、また紐に捕らわれているからこその美しさだった…

 ハンニバル・ライジング

ハンニバル・ライジングは ギャスパー・ウリエルは確かに美しかった。ということしか記憶に無く。映画はミステリでもホラーでもなく、村川透による松田優作の遊戯シリーズのようだった。安心して見ていられる復讐劇というのは、どうにも単純な物語でしかない…

美味しいの反対はもうイきたくない

人はできちゃった婚の話を聞くと会話が1オクターブ高くなってしまうのは、「避妊しなかったのか」とか「生かよ」などという下品なことを脳に描くところがあるからかもしれませんが。わたしは、それには「ちょっとまった!」と叫びながら走って俯きながら新…

  the tears come streaming down your face

あなたは、あまりアルバムは聴かないけど、フジロックで印象的なステージを見てしまうと少しでも音楽が聞こえるだけで、フジロック@苗場の暑さや寒さと森や煙の匂いを思い出してしまうバンドがいるのかもしれない。あなたにとって、Coldplayもアルバムで聴…

そっちもたべていい?

三回顔ちぇき!をしても滝川クリステルという結果が出て以来、机の両わきの人に「クリステルさん」と呼ばしているわたしだけど、右隣の人がようやく顔ちぇき!をしてみたところ、筑紫哲也という結果が出て泣いていた。せっかくなので、二人で局が違えども夜…

 妄想するにもほどがある

まだ坦々麺を食べて濡れた頭が乾かないまま「恋愛睡眠のすすめ」を見に乙女で満員の映画館へ入った。日本語として「睡眠恋愛」が普通なのではないだろうか。それを逆にした拘りに意味があったのかしら。原題の直訳「睡眠科学」はワコールが商標登録している…

 ツンデレにもほどがある

マンガ・エロティクス・エフはいつのまにか連載人が豪華になっている。沙村広明、オノ・ナツメ、鬼頭莫宏、三宅乱丈、山本直樹、松苗あけみ、とアフタヌーンとIKKIの連載人にエロ度をあげた漫画を書かせたような。そして今号は「赤い文化住宅の初子」の特集…

 もちもちするにもほどがある

実家近くの謎の建物の駐車場にいつも車が並んでいて、ようやくそれが「石窯パン工房ピーターパン」というパン屋であることに気づいたので中に入ってみた。お店自体はスーパー内のパン屋さんくらいの大きさであるのに、駐車場が第三駐車場まであって店の入り…