ねこ

 俺達は勇気がなかった

猫への薬のあげ方について、フォームでご教授いただいた方、ありがとうございました。とりあえず猫はしばらく薬なしで様子見となりました。犬猫だけは元気に動いています。 毎朝、トイレに入ると、きまって扉の下から猫の手が差し出されて、紙くずがトイレに…

 マンチカン♀6歳くらい

ついにわたしのような末端会社員の自宅にまで、シンクライアント端末が配られた。しかし、HDDなし端末の起動の面倒くささといったら、最先端なのか最後尾なのかわからない。 自分のここで書いた文を読み返すと、くだらなくてかなり痛い。しかし、現実はも…

 猫と薔薇

猫のゲロをよく見たら、薔薇の刺が入っていた。わたしがいない間に薔薇の葉や刺を食べていたのか。と薔薇の鉢を片づける。このまま死んでしまったら、きみの墓碑名に「ある雨の朝、薔薇で死す」と書いてしまうよ。と言って、猫のあごをなでる。猫は手足を丸…

 ひとつ残らずきみを悲しませないものを

どういうわけか、とつぜん。さほど意味があるとは思えないようなきみの声が聞こえてきてあごの下をなでてあげるときのきみの表情を思い出したり。そんな記憶にとらわれてしょっちゅう胸が苦しくてしかたなくなるのだよ。てなことをかなり離れた部屋の端から…

 体脂肪は52%くらいでいいわ

彼女は風呂場の奥にある体重計に乗るのが好きで、毎日何度も乗って体重と体脂肪を計る。彼女のデータが入ったボタンをわたしが押しにきて体脂肪が表示されるまで、じっとして動かない。わたしは赤ちゃん言葉とか猫言葉とかを散弾銃で脅されても頑なに使えな…

 猫の中の人

飼い主に似たのか、痛みに異常に弱い猫はありったけの悲鳴とうんちとおしっこを出すだけ出して、無事に生還してきた。うちの猫に限っては日々何も考えないで生きているに思える。そして、広くない家なのに、どこにいるのかなかなか見つけられない。そういう…

 猫の消滅

猫を家の中だけで飼っていても、ときどき猫がいなくなることがある。はじめて家の中をどれだけ探しても猫が見つからなかったとき、わたしは猫は最初からここにいなかったのだと自分に言い聞かせて安心をした。そう考えると。あるいは猫のことを考えないふり…

 いぬなみから犬以上に

わたしは高校の知らない人に話しかけられやすい人大会で二年連続優勝したことがある。この日も動物病院へ行くと、隣に座った女性から「ここに来る人達はみんなまわりの犬猫よりも自分の飼っている犬猫がいちばんかわいいと思っているの。それって産婦人科の…

 猫を数に入れてみるにもほどがある

うち猫のマンチカンという種について調べてみると、1983年にアメリカで発見された突然変異の個体種一匹から交配して増えてきたものらしい。とすると、この僅か四半世紀の間にどのくらい増えたものだろうかと計算してみたところ、1/2の確立で産まれる雌猫…

 うたひめ

動物病院で1,2時間待つことになっても飽きないのは、そこはまるで世界の犬猫博物館状態になってくれるから。決死の覚悟で定吉を籠に入れる苦労も猫病院でもらうモテで少しだけ帳消し。飼い主と犬猫は似ているのだというのは一般論だ。マキシマムザホルモ…

 彼女がわらうときはうしろを向きます

最初に彼女と出会って、いっしょに住むことになった理由から、彼女が病気になって医者にかかるようになった時のことも、なんだか、それには決められていたようなことに思えるし。普段は決して近づいてこないくせに、こちらが体調の悪いときに限って体をよせ…

 それははたべらないな

猫に缶の餌をあげるか、ドライフードをあげるか、それはわたしにとって大きな問題だ。おそらく世界の一匹の例外もなく猫はドライフードよりも、猫カンの方が好きなはず。缶詰をあたえつづけて、ドライフードをあげようとすると、ドライフードに砂をかける。…

 ねこタワー制覇への遠い道

そんなうなずきんやちん吉くんや轟天よりも可愛値(カワイチ)が高いといったら、うちの♀ネコだ。というくらい、わたしはねこに対してねこ可愛がりをしている。そんな気持ちを数値に変えるべく、ついに今月の全財産をはたいて天井まで届くネコタワーを買って…

 ねこはしり

家に廊下なんてあっても仕方がない。歩くだけの空間って無駄だしょ。と思っていたのだけど猫が来て廊下があってよかったという猫の運動場と化している廊下の端にいるヤツと部屋の端にいて寝ころがりながら鈴木清剛の小説を読んでいるわたしと目が合った。相…

 というわけで

猫を下から見ると、こうなっていた。 まるでツチノコだ。もちろん猫が下から見るとツチノコになるのではなくて。うちのねこは下から見ても、横から見ても、上から見ても、ツチノコ風ではある。 そして、うんちをしたあと、かならずわたしの足下に寄ってきた…

 超能力ねこ

うちのばか猫(定吉=パスタ)はわたしが帰ってくるとたいてい玄関でごろごろしていたり玄関の前で三つ指をついて寝ているのは、ずっとそこにいるのではなくて、足音や鍵の音を聞いてすっ飛んでくるのかと思っていた。しかし実家に今日行っところ、実家の美人…

 ねこの涙はヤンキーの味がする

彼女はたまに泣いて涙を流す。それは不治の病の恋人が倒れたときの悲しい涙でもオリンピックで優勝をした嬉しい涙でも甲子園で落球をした悔しい涙でもなく、わたしが丸めたレシートを放り投げては彼女が走って取りに行くという遊びをわたしが飽きて中断し彼…

 金メダル級ほど好きじゃありません

CREAは、しょっちゅう猫特集をしては、芸能人の飼う猫や外国の猫やモデル猫の写真満載にさせては、そこだけのためにこの雑誌を恥ずかしそうにレジに並ばさせられる。そして、他の猫の写真を見るたびに、やっぱりうちのねこがイチバンだよね。と思ってしまう…

 初夜

この夏、タオルケットで寝るようにしてから、彼女がたびたび、わたしの体に自分の体をおしつけるようにして、一緒に寝るようになった。うれしいのだが、うれしい素振りをしないのは、彼女の性格が移ったのかもしれないし、もともと同じような性格だったのか…

 爪とぎは使いません

一度も爪とぎをつかってくれない彼女は、壁とソファを使って爪をとぐ。彼女の脳には叱られるという概念がないので、何を言っても無駄だ。ちなみにわたしの脳みそにも「反省」という概念があまりない。が、それとこれとは関係がない。

 体だけがいいです

愛想のない彼女だが、トイレや風呂やわたしの部屋に扉を閉めて中にいると、扉の外でじっと待っているのをわたしは知っている。トイレの水を流したり、出てくることを察したところで、去って行く彼女なのだが、突然扉を開けるとばつが悪そうに、腰をふりなが…

 はこすわり

彼女が幸せ感をしめす態度のひとつは、手足を胴体の中に折り畳んで座る「はこすわり」をするとき。顔はわらってないが。

ねこ語は3級くらいです

どこかでモーター音がするな。と思っていたらそれがネコの咽を鳴らす音だった。たいてい、毛布やタオルケットをわしわし押しながらご満悦にそんなモーター音を咽の奥からもらしている。それは、ネコがご機嫌なときであり、ネコの幼猫退行みたいなものなのだ…

まってます

たいてい、家の扉を開けると、うちの♀猫、定吉=パスタは玄関の前で待っている。三つ指はつかないが、それなりの指の形でまっていて、しばらくは、わたしの足をすべり台のようにして、何度も何度も身体を足の甲に滑らす。それも飽きると、何事もなかったよう…

泡をふく

今度の新しい薬は、どうしても飲まない、飴に混ぜてあげる方法は今までは、上手くいっていたのに、今回はどうしても泡をふきだして、戻してしまう。もう、こんなに嫌がるのなら、薬などあげなくてもいいのかもしれない。重い病気でもあるらしいのだけど、普…

小太り美人

毎日ねこのうんちにはじまりうんちで終わる。猫の小説や猫が登場する映画は沢山あるけど、ねこのうんちを片づけている場面なんて見たことがない。いや、そもそも、人のドラマだって、人の排泄場面。トイレの場面というのが少なすぎるのではないだろうか。食…

猫は夢を見る

どんな夢を見ているのかは、会話が成立しないぼくときみの間において知ることは不可能なのだけど。夢を見ていることは間違いない。何しろ、きみは寝言を言うのだから。普段も、めったに鳴かないきみなのだけど、寝ているときの鳴き声は、まるで日本語のよう…

微妙な関係の猫のことを書いたり