超能力ねこ

うちのばか猫(定吉=パスタ)はわたしが帰ってくるとたいてい玄関でごろごろしていたり玄関の前で三つ指をついて寝ているのは、ずっとそこにいるのではなくて、足音や鍵の音を聞いてすっ飛んでくるのかと思っていた。しかし実家に今日行っところ、実家の美人犬(チャコ)はわたしが来る10分くらい前から玄関でずっと待っていた。と親の証言。親の証言と子分の証言ほど裁判で信用できないものはないのだが、まさか曜日の意識がない実家の柴犬ごときに、わたしがその日、その時に来ることを察っせられてしまうとは、忍び失格。でも、なかなかねこいぬからモテを感じる気もするが。だからといって、あいかわらず警戒心のある上目遣いで見られる。そもそも、犬にも猫にも話しかけられない。なにあの、親が犬や猫に話しかけるときの赤ちゃん語「チャコちゃん、おなかすきましたかあ?好きな人と逢えてよかったですねえ」ってナニ?もっと人と動物も対等につきあおうよ。と思っているだけで結局、頭と鼻をペシペシするだけで話しかけられない。動物つきあいが苦手なことにようやく気づくとともに、犬猫の予知能力を認める。と、あんたもわたしが来ることを察して、いつも玄関で待っていたのか。うたがってごめん。上手く鍛えてスプーンくらい曲げられるようになったら、テレビへ売り込んでみよう。