2007-05-21から1日間の記事一覧

 面影ラッキーホール

やはり歌詞が素敵。女性パートの「ライトなSMが流行ってるってねえ」のコーラスを唄いながら、余裕でとれると考えていた越後湯沢の宿に電話したところ、どの宿も満室になっていた。いつのまに越後湯沢まで。とあせる。「ちょっと待ってねダーリン何が悲し…

 こうちゃん

何かをうしなう。ということを描いた世にあまたある物語で、わたしにとって完璧な消失の物語は、須賀淳子の「こうちゃん」だ。これは酒井駒子の絵があまりに美しいので絵本として包まれて売られているのだけど、須賀敦子が唯一残したうつくしい大人の物語だ…

 いさぎよく面白かった映画たち

「ラブソングができるまで」は、娯楽映画の潔さがあった。でも、何か安っぽいのよねと思ってしまうのは、毎度の落ち目のポップシンガーをやらせたらあまりにはまり役なヒュー・グラントの芝居のせいだろう。そこが素晴らしく、それを計算したのかしないのか…

 赤い文化住宅の初子

松田洋子の漫画が映画になるということを知ってから、何で「赤い文化住宅の初子」を監督は選んだのかしらネ。という謎は監督は最近まで松田洋子の漫画を読んでいなかった。というインタビューを読んで納得。松田洋子の漫画を知らないというだけだったのだ。…

 猫の消滅

猫を家の中だけで飼っていても、ときどき猫がいなくなることがある。はじめて家の中をどれだけ探しても猫が見つからなかったとき、わたしは猫は最初からここにいなかったのだと自分に言い聞かせて安心をした。そう考えると。あるいは猫のことを考えないふり…

あさごはんの消滅

わたしは毎日の通勤電車内で携帯で風来のシレンをやって、財産と命を一度に全て失うかもしれないというエッジの上を歩いている。喪失と再生の繰り返しと日経立ち読み率とディズニー浮かれ率が異常に高い混雑した通勤電車の中で携帯ゲームを続けるという羞恥…