ねこタワー制覇への遠い道

そんなうなずきんやちん吉くんや轟天よりも可愛値(カワイチ)が高いといったら、うちの♀ネコだ。というくらい、わたしはねこに対してねこ可愛がりをしている。そんな気持ちを数値に変えるべく、ついに今月の全財産をはたいて天井まで届くネコタワーを買ってしまった。しかし、予想したように少しも興味を持たないアイツ。というのも、あまりに巨大すぎるこのタワーの前に畏怖しているのかもしれない。
そもそもネコタワー上部にはすてきなネコの部屋があるのだが、下から見ただけではそれに気づかないだろう。というわけで、ネコを持ち上げてネコタワーの部屋を見せてあげるも、あいかわらず感心をしめさない。
彼女が感心をしめさないものはあまりに多い。そして彼女が愛しているのは、ねこじゃらしだけだ。というわけで、ネコタワーのおまけでもらったねこじゃらしを高速回転して彼女の周りで回すと、この世のものとは思えない速度で回転し続ける彼女だった。ネコバターになってくれるのも時間の問題だ。