猫と薔薇

猫のゲロをよく見たら、薔薇の刺が入っていた。わたしがいない間に薔薇の葉や刺を食べていたのか。と薔薇の鉢を片づける。このまま死んでしまったら、きみの墓碑名に「ある雨の朝、薔薇で死す」と書いてしまうよ。と言って、猫のあごをなでる。猫は手足を丸めて気持ちよさそうに目をつむった。ああ、カラオケ行って、envyの曲を叫びたい。