ストリングス〜愛と絆の旅路

最初から人形達が自分たちには天から紐がつけられている。と自覚している人形劇。物語はともかく、人形は美しかった。マリオネットであることを知っている世界。そんな世界での出産や愛し合う場面というのは、また紐に捕らわれているからこその美しさだった。そして、この世界だってたまたま自分では見えない紐で何かと繋がっていると考えるとある意味楽になることもあるかもしれない。しばらくして公式サイトの人形達の顔を見ると、とても懐かしく感じられた。しかし、ここでも庵野秀明監督、長塚圭史脚色という必要があったのだろうか、とか。そのままの映像と脚本と声の字幕バージョンを見たくなる。特に映画が終わってから表示される日本版吹替えの人たちのコメントが興醒めの極地ではあった。