「レオナルド・ダ・ヴィンチー天才の実像」 と「アートで候。会田誠 山口晃展」

東京国立博物館は、もう、信じきれない混みよう並びような上野界隈。途中、噴水のあたりから物凄い人たちが行列を作っていたので、国立博物館からここまで並んでいるかと驚いたら、それはしかし、ホームレスの人たちの食事待ちの列らしかった。
「受胎告知」は、そのたった一枚の絵の見せ方がよかったのか、お腹いっぱい感を覚えるくらい時間をかけて見られた。一枚の絵にこれだけの人々がありがたがりながら押しかけることが自分を入れて不思議。そしれそこから延々と続くダ・ヴィンチの天才ぶりとその展示ぶりに酔ってしまう。受胎告知で見る力を使い果たしてしまい、あとは人の波に浮かびつつ、美術館ダイエットのつもりで歩く。そんな疲れ果てた頭で上野の森美術館会田誠山口晃展、いろんなところで見かける彼らだけど、やはり日本の現代美術はエロやグロが入っても、あの「カワイイ」が不可欠なのね。ということと、会田誠が作品のタイトルにするくらい浅田彰への憎しみがあるのですね。ということをわかった気になる。