ツンデレにもほどがある

マンガ・エロティクス・エフはいつのまにか連載人が豪華になっている。沙村広明オノ・ナツメ鬼頭莫宏三宅乱丈山本直樹松苗あけみ、とアフタヌーンIKKIの連載人にエロ度をあげた漫画を書かせたような。そして今号は「赤い文化住宅の初子」の特集なので下を向きながらレジへそっと持っていった。巻頭からもう出版社も編集者も誰も彼もが映画化に浮かれているハレ具合が気持ち良い。そもそも中年ハゲデブト書きがないなんて「赤い文化住宅の初子」はもっとも松田洋子らしくない漫画だと思うのだけど、今回の番外編もまた西原理恵子路線なのだろうか。荒れと貧乏と可愛さに少し涙だ。と、予告編や特集記事での初子役の東亜優という人は確かに初子に似ているが、映画には期待してはだめだめ。初日に渋谷シネ・アミューズにわくわくして並んで観に行っちゃだめだめ。ちなみに初子役の少女が女優で上京してくるまでを描いたスピンオフ映画までが出来ているのだとか。監督が原作漫画の侮辱最低映画「青い車」を撮った奥原浩志だなんて。こんな映画、いったい誰が観に行くのだろう。あ。わたしが観に行くのだ。
まったくついでながら、地元のTUTAYAでずうううっと貸し出し中だったので、一駅離れたTUTAYAで借りた「交響詩篇エウレカセブン」の最終巻で最終回を見ることができた。長かった。そして登場人物みんな泣きすぎ。他人が泣いているのを見るほど、生まれつき涙をもっていないわたしは醒めてしまう。が、このアネモネ日本書紀から脈々と流れる日本男子が好きなツンデレってやつなのかしら。