何も残らないと君は言う

轟天VS港カヲル」(大人計画ウーマンリブ)
その、キャラクタ対決の勝敗結果はどうだったかというと、劇団☆新感線のドラゴンロックのような怒濤の爽快感は跡形も無く、ウーマンリブの意味がないと言われる中にも痛い男女のむき出し合いみたいなものも微塵も無く。ひたすら3時間の疲労感を味合わせられる観客の負けだった。何しろ、3時間の長さにする必然性が全くなく、どこをどう切っても不都合がなにも無い芝居は、確信犯的に休憩時間まで入れてあの長さにしてしまえ。という辺りにクンニー宮藤官九郎の粋を感じる。あそこまで売れて、こんなのが作れるかよという。覚えていることいったら、キルビル、愛人衣装、はなまるうどんは受け答えが複雑、女子34楽坊、乳マシンガン。。ごめん。まだまだたくさん覚えている。そして、クダラナサ満開の芝居において平岩紙さんのいい台詞があった「カヲルさんは、今まで誰も断れなかったから愛人がこんなにいるんです」って、ごめん少しも良い台詞じゃない。しかも、冷静にカヲルのどこがいいのか聞かれて「やさしいところと、時々ジュースを買ってくれるところ」としか返事を貰えなかってけど。みな男子はときどき自分のどこがいいのか聞いてみるべき。みんな「ときどきジュースを買ってくれる」レベルに違いないよ。
些細な拘りを言うと、武沢宏の細さとくねりが素敵。アーノルドシュワルツェネッガー観たい。カヲルの愛人一号の荒川良々がいないと華が足りない。キル・ビルというより、昔シティボーイズのきたろうのために書いた本そのままだった。とかとか。