世界の終わりと

そういえば、あんなにたくさんの雪を見たのは初めてだったし、あんな雪の中を歩いたのもはじめてだった。もっとゆっくり雪の道を歩けばよかった。と、ふいにあの雪の道を踏む感触にぐいと戻される。雪景色は周りのあらゆる音を吸い込むように静かで、上を向いて舞い降りる雪を見ていると、どちらが上なのかわからなくなり、まるで自分が舞い上がるように思える。雪がこいしい。


世界の終わり というイメージはどういうわけか白くて美しいイメージだよねえということを最近やけに思い出させるのは ikki松本大洋のナンバーファイブ(伍)の最終回を静かに読んだりThe Fiery Furnacesのアルバムを聴いたりああThe Fiery Furnacesはしつこく今年もフジロックのヘヴンあたりに出るのではないでしょうかねと横浜まで少年王者舘kudan projectの「くだんの件」でくらくらしたり映画ジャッカス・ザ・ムービーを思い出したり古川日出男「gift」の天使の話のかわいさやいがらしみきおの「sink」不気味さを味わったりしたからかもしれないけど明日はシザー・シスターズLCD SoundsystemLCDサウンドシステムブライト・アイズのアルバムを買ってだからといって幸せだというわけでも無いのだとホワイトチョコモカを三杯くらい飲んで白いげっぷをだしたりして過したい。