大人裏口入学

子供のころ、早く大人になって、好きな物を好きなだけ食べて好きなテレビや好きなゲームを好きなだけできるようになりたい。と、大それた野望を胸にしてやみくもに歳を重ねてしまったわたしは、その「好きな」に対して無茶をしがちだ。それはもはや、楽しいからしているのではなくて、「ここまでしたのだから」や「せっかくだから」という流れで、いろいろなことを続けているような気がしてならない。いったい。ドラゴンクエストファイナルファンタジーをリアルタイムで1から全てやり続けている人がどれだけいるのだろうか。。まあ、いますでしょうともさ、そんなものは。しかし、わたしにとってシリーズのゲームや漫画や小説や映画を続けるというのは、楽しんでいるというのとは違った、やむをえずにやっています感なのだ。これは何なのだろう、薬や軽犯罪を辞められない田代まさしか。例えが根本的に違うけど、せざるをえない感、なんでこんなことをしているのだろう感を伴いつつも、土曜は光栄のシュミレーションはどうなっているのかと思って買った決戦3。あまりにマニアックなため挫折。ガラスの仮面を最新刊を読む前にと1巻から読み直すという荒行。もはや面白いかどうかすらわからない。しかし、シリーズものは最初から読み直さないとね。と、どこにそんなルールがあるのかわからないが、マメすぎるわたしだ。同じマメなら、もう少し大人的なマメさを発揮したい。と、そんな人生の大人合格不合格ぶりはともかく。演技者。というDVDを発売の前から予約をしてしまったのは、つかこうへいや南河内万歳一座の濃い芝居やケラや長塚圭史の洗練された悪意のようなものをジャニーズの芝居でどうなったのかが見たかったから。ではなく、その頃放送された「マシーン日記」のある一回で森田剛松田美由紀の妙なテンションの芝居にとても興味がでて、とにかくその「演技者。」というDVDを買えば通しで見られるのか。と思ったところ、購入をしたvol1から3のDVDVOXには入っていなかった。確かめろよ。と自分に叱咤するも、懲りずにvol4と5も購入。もちろんマシーン日記は入っていない。と気づけばフジロックチケットから宿泊代込みの金額をすでにジャニーズDVD15本に費やしていた。しかし、ここまでせっかく買ったのだけど、と、そのせっかくの重さを量り出す。最近のテレビで見る限りの新しい「劇団演技者。」の温さからして「演技者。」と別れ時を考えていたところ、ようやく3月発売のVOXでマシーン日記が入るらしい。武沢宏が脚本だったのかあ。と、思い出しながらも、またもや他に何が入っているかわからないまま、新年の福袋並の度胸と勢いで予約を申し込む。
ただ、部屋のどこかにある演技者。のDVDはどれもビニールを開かれていない。これもまた中途半端な大人買い