僕たちはみんなだんだん歳をとる

映画「ジャッカス・ザ・ムービー」を見て、バカ加減を笑うよりも、自分の腹筋を鍛えてやらなければ。と本気で思った。フジロックまでには、去年のフジロックの体重に戻さないと。そんなわけで、ハナレグミの「男の子と女の子」をリピートで聴きながら、寝る前に腹筋をする。と何万遍めかの、本当に自分は何ひとつ成し遂げていない感を味わう。まあ、そしていつのまにか、それではいけない。ではなくて、こんなものなのかもしれないと思ってしまうのかもしれない。

ぼくは村上春樹が好きだと言うことに恥ずかしさを覚えられるくらいの歳をとってしまったのだけど。その大半が若くない人達で混んでいた新宿の映画館で「トニー滝谷」を見たことは、それは映画を観ているのとは全く違った、好きな小説を自分だけのお気に入りの場所で読んでいるような感覚を思い出させた。そして、なんだか自然ににやにやしてしまい、とても静かな幸せな時間をすごすことができた。