ひあさってはフジロック

いつになく空いていた弱冷房の車両で、シャッフルの設定をしているipodからZAZEN BOYSの「自問自答」が流れた。今までも何度も聴いていた曲だし、この曲はほんとにカッコイイねと誰彼になく話していたのだけど。そんなものではなかった。朝の柔らかな陽差しが射す車両の中でわたしはこわれるくらい痺れた。なんども聴いた曲で、こんなに感覚になってしまう自分にも驚く。単純なギターとドラムのかけあいになったところで、言葉が立ち上がってくる。といって、歌詞の意味をあらためて読み直して感心するような詩ではない。タワレコが何と言おうとわたしは音楽がなくたって生きていけると思っていたが。それでも、言葉と音楽には、電車を動かしたり、飛行機を飛ばすような力さえあるのだと、「自問自答」を聴いて確信した。

 隣の人のスクリーンセーバ

わたしの隣の席の50代のおじさんは、セクラハ的外人女優のスクリーンセーバを使っているのだが、そのうちの一人は彼の奥さんであるから、誰も何もいえない。というか、みんなで羨ましいのだか不思議がるのだかの図。ちなみに彼の前の奥さんとの孫より、今の外人モデル奥様との娘の方が年下だ。もう誰が誰をなんと呼ぶのかなどどうでもいい。

 名古屋へ行きたい

やはり、楽曲の素晴らしさでは「なめくじ 逃げ〜!逃げ〜!」が最高だろ思うけど。名古屋の喫茶店やカレーやの噂を聞くたびに、もう何でもありだなと感心する。わたしの人生で最初に出合った名古屋の女性は、痩せているくせにひどい大食いで、昼飯をつきあうと、必ず二食を食べさせられた。一緒に二食をつきあっていたのはわたしぐらいだったのだが、べつに「たくさん食べる男の人ってすてき」と言われたわけではない。しかし、結局同じくらい大食いの男と恋人になった。その男とわたしの間の差は、彼は二食食べた後に必ず彼女を誘って、団子屋に行ったところか。何度か三人で食べ放題の店で食事をしたことがあったが、わたしは意地だけで頭がガンガンするくらい食べた。大食いも限度を超えると腹が苦しいのではなくて、頭が痛くなって体中の血液が流れなくなるようになるのだ。さよなら、わたしの大食い時代。

 7/30 妄想だらだら日記

今年のフジロックのメンバーは単独でドームや武道館を満員にするアーチストはいない。ただ、例年以上に、見たり聴きたいバンドが多い。三日間とも10以上のバンドを見たいという貧乏性なわたしだ。
早朝の新幹線に乗り込む前に東京駅のコンビニでお菓子を中心にお買い物。無印良品で雑貨を中心に買い物。別になければなくてもいいものたちだが、用も無いのに入ってしまうコンビニ無印中毒。新幹線の中でもipodに入れた今日の音楽を聴こうとするが、寝る時間が殆どなかったので爆睡。周りが降りる音で慌てて越後湯沢駅で降りる。また延々とバスに1時間程度並ぶ。バス待ち日焼け。バスの中でも爆睡して酔う暇なし。
なんとか、グリーンのBRITISH SEA POWER http://d.hatena.ne.jp/Shipbuilding/20040604#p3 には間に合った。オープニングがこんなに暗い声でいいのかと思うが、それでいて荘厳とすら言えるような美しいメロディは、芝のあるグリーンステージになかなか合う。なかなかに聴かせてくれるインストゥルメンタルの間に、後方に荷物に「持っていかないでください」札を貼って、ホワイトへ行くタイミングをとる。
苗場の暑さより自分のテンションの方が高いので、意気揚々とホワイトへ移動して。リトル・テンポ http://d.hatena.ne.jp/Shipbuilding/20040720#p4。後ろでゆらゆらしながら聴く。なかなか気持ち良くなってきたので、動くのが面倒になる。となりでは、乳母車をひいたお母さんが、一緒のリズムで乳母車を揺らしている。赤ん坊と目が合う。わたしはいつも赤ん坊にガンをつけられるタチなのだ。それだけがいたたまれなくなって、赤犬 http://d.hatena.ne.jp/Shipbuilding/20040605#p1 に会いにオレンジへ。もう、この暑いなかの暑苦しさがたまらない。ウンコが好きですや恋はシグナルの歌謡メロディが楽しくも、後半の真剣な浪速ファンクサウンドで爪足立ちになる。へとへとになりながら、レッドのThe Killers  に向かおうとするが、途中のオアシスで食事をとる。早起きをして作ったおにぎりを取出ながら、店のトムヤムクンで。ああ、いつも遠足の度に自分で握り飯を作ってしまう性分が憎い。結局、レッドには入れないまま、グリーンの THE BLIND BOYS OF ALABAMA へ。結局彼は三日間ともレッドに入れないことになるのだが、このときの彼にそんなことはわからない。 グリーンの最前列で ゴスペルらしくないゴスペル風を堪能してご満悦。ふらふらしながらSNOW PATROL http://d.hatena.ne.jp/Shipbuilding/20040628#p3 はあきらめて、ヘブンの ザ・マイスティース で、スカ三昧。をしている暇も無く、ホワイトへ戻って KEMURI 。いつみてもすげえやあ。と口をあんぐりとする間に虫がたくさん口の中に入る。ここから、レッドの アジアンカンフージェネレ-ションなのか、緑でルースターズまちなのか、ヘブンでBEGINなのか。
正解は、オレンジの想い出波止場に。ようやく暑さもひいてきたあたりで、着替えをして、おやつの時間。オレンジの丘のあたりで、横になりながら、Buckethead's Giant Robot http://d.hatena.ne.jp/Shipbuilding/20040616#p3 まち。楽しみにしていた THE ZUTONS http://d.hatena.ne.jp/Shipbuilding/20040618#p3 を聴きにレッドへ戻る気力は無い。そして、バケットヘッドのケンタッキーの帽子をみて、ギター速いねえとか言えて満足。走ってホワイトの Ozomatli http://d.hatena.ne.jp/Shipbuilding/20040725#p3 へ。決して多くはないが、登場前からできあがっている観客の熱気が森の向こうに沈み始める夕日に映える。最後までオゾマトリ祭りをしてしまったため、PJ Harvey http://d.hatena.ne.jp/Shipbuilding/20040620#p2 http://d.hatena.ne.jp/Shipbuilding/20040531#p3 は、最後の数曲しか聴けない。この日のために全アルバムを買いそろえた苦労はどこへ行ってしまうのだろう。きっと家の引き出しの上から二番目あたりだ。
もう、ここまでくると、次に何をしたらいいのかわからない。そういうときは食事だ。とまたもやオアシスへ。宮崎吐夢さんに会い、もっていた色紙にサインと手形を頼み、快く受けてもらえる。「今日がんばってください」などと言ってしまったために、本当は宿に帰って寝るはずだったのに見なければいけないはめに。。すぐ前で武田真治のいないはずのLOSALIOS が始まっているが、中へ入ることもできずに、いそいそとグリーンへ。許せる限り前方へ辿り着いて PIXIES
http://d.hatena.ne.jp/Shipbuilding/20040715#p3 http://d.hatena.ne.jp/Shipbuilding/20040523#p4 を詣でる。拝み泣き。まわりも泣いてる。ああもう動けないわ。というわけで、レッドのSUPERCAR も 東京事変も 見ることもなく、寝る。そして、寒さと、ルー・リード http://d.hatena.ne.jp/Shipbuilding/20040522#p3 のギターで目が覚める。のそのそと起き上がり、やはり拝んでおかないと。というわけで前方へ。
くたくたなまま、レッドのZERO7まちをしようかと思うが、周りの人の動きにつれられて、オレンジのオールナイトフジへ。2時すぎにはのこのこと会場外へ出て、なぜかルーキーで SAKE ROCK http://d.hatena.ne.jp/Shipbuilding/20040718#p2 http://d.hatena.ne.jp/Shipbuilding/20040715#p2  濃すぎる宮崎吐夢 の踊りを見れて満足。悶仮死状態。それから、オレンジへまた戻って結局朝の9時までオールナイトフジを立ちっぱなしで。なんで宿をとったのかわらなくなるが。わからなくなるのはそれだけではなかった。