見張り塔からずっと



暴君ハバネロ暴君ベビネロをつづけて食べ、夕飯に素うどんを食べたあとに麻辣仙人を食べたのだけど。これは売れないかもしれない。なにしろ、麻辣仙人って、読めないから。と中途半端なホワジャオの香りがするベビースターみたいだと上を向いたところに、猫タワーがある。全財産をはたいて購入したこの家のランドマークタワーであるところの猫タワーに、珍しく猫が登っていた。猫タワーに登ったら最後、手足が短い♀猫パスタは当分自力では降りられない。そうやって、タワーからの眺めに飽きた頃、そこを通りかかる飼い主の肩に飛び乗って下界に降ろしてもらうわけだ。わけだ。わけだ。ウィリー・メイソンの「オキシジェン」って、そんな2004年を代表する曲なんですか?田中宗一郎さん。ファットボーイ・スリムノーマン・クックを下から見ると、ブルース・ウィリスですね。てなことを瞬間に思い出したとき。わたしは床に倒れていた。あるいは。
床に倒れて、気がついたときに最初に考えたのは、シュレックのあの、二人が野原を歩いてカエルと蛇を風船にしたり、クモの巣で飴にしたりする場面で流れていた音楽は何の曲だったのだろうということで。そうだった。あっというまに巨大化した♀猫から、わたしの後頭部にロープ最上段からのボデイアタックをくらってしまったのだ。後頭部から背中をこするようにして舞い降りたらしい彼女に対して、わたしはにらみ返すことくらいしかできなかった。しかし、ほんとに猫に殺されるところだった。猫に殺された人はいるのだろうか。なんてネットで調べてみる場合ではない。この次は必ずよけて自爆させてみせるよ。と心に誓いながら未だに水飴に薬をまぜては、アイスクリームの棒で彼女の口に飲ませる日々がつづく。

Palookaville

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Where the Humans Eat

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