松任谷由実

昔、ラジオで渋谷陽一のDJの番組に松任谷由実が出演をして、自分がどれだけ天才なのかということを気持ち良いくらい話しまくっていたが、渋谷陽一が困りながらも最後に「でも、あなたはまだ『ジャコビニ彗星の日』を越える曲を作っていない」と話して、ユーミンが黙ってしまう。という奇妙な場面を思い出した。わたしはすぐにその曲を思い出せずに、CDをがさごそ探して何かのベスト版さがしだした。そしてこの曲がそれほどの松任谷由実の曲の中で優れているのかがわからないまま、そのベスト版に入っている「A HAPPY NEW YEAR」という曲が好きになった。というわけで、想い出はジャコビニ彗星とA HAPPY NEW YEARはぴったり一緒になって記憶されている。
ハッピーニューイヤー/新しいキスをください/そうして鐘の音通りに溢れて/今年もたくさんいいことが/あなたにあるように/いつもいつも
「そうして鐘の音が通りに溢れて」が前後とどう繋がっているのかわからないけど。たぶんどうでもいいのだ。ユーミンはどんなとくにituneやipodでランダムにして聴いていて、どんなジャズやパンクロックの後にきても、そこにユーミンの世界を作り出してしまうから偉い。となぜか正月からユーミンに頭が下がる。