もうあなたのこえはきこえません

Shipbuilding2006-07-16

観て面白かった映画よりも観れなかった映画の方が気になる。そしてこれは全くお客が入っていない&入らなそうなので書いておくと「チーズとうじ虫*1http://chee-uji.com/おそいひとhttp://osoihito.jp/ 
そして今年も東京国際レズビアン&ゲイ映画祭には行けない。http://www.tokyo-lgff.org/2006/index.html 昔は会場も作品も切羽詰まった具合が楽しかったけど、最近はお洒落具合も濃くなって、こちらはかなり盛り上がっているらしいです。しかし、本当にいいものにお客さんが入っていないと、とても寂しい。というわけで、きのう千葉市の免許センター前のコンビニで夕飯の弁当を買おうとしたところ、ちょっと出来心で隣のダイビングスクールの二階にひっそりと看板が出ていたインドカレー屋さんに入ってみた。そしてここの美味しさは半端ではなかった。数年前にわたしの中でカレー時代というものがあって、それは一週間に8食はカレー。毎食後にアイスクリームという輝かしい時代であった。ミーハー情報雑誌を片手にカレー有名店をそれなりに回ったのだけど。ここのカレーの味はそんなどの有名カレー店にもひけはとらない。日本語に不自由らしい店員さんのすすめられるままに頼んだトマトスープ。そしてナニよりもナン。このナンの美味しさは、もうこのナンだけで、ごはんを食べられますから。っていうくらい絶品のk点越えだった。しかし、休みの日の夕飯時というのに、お客さんが最後まで一人もいなかった。会計の時に、お互いが不自由な日本語で、どれだけ美味しかったのか。どうしてお客が入らないのか。という議題について結論が出ない話し合いを中田引退特番の間中ずっとしていた。東電OL殺人事件の容疑者が働いていたインド料理屋の話をしようと思ったが語学力がない以上にまた話が関係なくとんでも長くなって「チューボーですよ」を見逃しそうなので挫折。というわけで、幕張の運転免許センターを知っている人は今日は全速力でこのお店に向かってくだされ。

わたしの数多い欠けた能力のひとつに「歌詞が頭に入らない」というのがあって、それだから、洋楽も邦楽も、もうボーカルは楽器のひとつみたいなものとしてしか頭に入りません。逆に洋楽は歌詞カードなどで予習をしたりして頭には入れることができるのだけど、歌詞カードなしで聴こうとすると頭の中に字幕スーパー浮かんでそれを読むとことになる。というなかなか不自由な脳になっている。日本人だからと無理に日本語の歌詞を聴こうとしても、メモでもしない限りすぐ消えてしまう。しかも強引に聴こうとするからか、たいてい間違えた歌詞に聞えてしまう。たとえば好評の「吾輩は主婦である」の主題歌「家庭内デート」。全話を繰り返し見たので、振り付けはしっかり頭に入って踊れるようにはなったのだけど、歌詞が入らない。無理に紙に書いてみると、意味不明。いや、意味不明の歌詞を書く人だから。とそういう歌詞として信じていた部分が「貝割れすぎて、生足気分」というのがネットで歌詞を読んで正解が「当たり前すぎて、やましい気持ち」であることを知って驚く。全然違う。しかしぜったい、そんな風に聞えませんから。「空耳アワー」に出したら、ぜったいタモリさんからトレーナーを貰える。っていうか、日本の音楽は受付てくれないけどさ。「家庭内デート」をこれから初めて聴こうとする人々よ。宮藤官九郎の歌詞で聞えるのか、わたしの歌詞で聞えるのか、ぜひためしてみてほしい。吾輩は主婦であるの最終週をまとめてみて、どうでもいいくせに感心したエピソートは「ラブレターを代筆しあう。」というところだったのだけど。自分の夢を作文に書かせるという話があって、子供たちの多くは、実現しないとわかっていて自分の夢を書いてしまう。そして漱石が怒る。というエピソードがあってクドカンドラマ的にはそのまま夢をめざしない。という予定調和的に終わるのだけど。大人の視線に合わせることを気にしていた小心者のわたしだが、子供の頃はもう少し自分好き人間だったのではないだろうか。そればかりか、Jリーグオールスター戦ですら広告代理店と一緒になって自分の前座にさせてしまった中田英寿が使う「誇り」のようなものでさえ、子供のわたしはどこかに持っていたような気がする。そして、大人になってから、子供の頃の夢は何でしたか?という質問にこそ、そんなことを聞く人に合わせて適当な答えをしてしまう。だけど正直なところ、子供時代の自分の夢が何であったのか全く思い出せない。おそらくそんな作文や文集は、あったのかもしれないけど。
何れにしろ、子供の頃の夢が思い出せないつまらない大人になってしまってたなんて信じられないことだろうね。ごめんなさい。

*1:とか書いた後、結構客席は混んでいるという記事を発見。適当なことを書いてもうしわけありません。観たひとはみんないろいなことを持ちかえってしまうらしい。