アンコールに立ち上がって拍手をする人は本気で立ち上がっているのだろうか

と、舞台はとにかく少年王者舘「I KILL −イキル−」。来年も再来年も少年王者館だけで。じゃあ今年どれだけの舞台を観たのかというと、これが殆ど観ておりません。
もう若い人たちの劇団を探す気力が無いのだけど4,5年前の最初の頃に面白いと思ったあれやこれやの劇団が、上手くはなってくるのに反して面白さを感じられなくなってきた。でも、今フジテレビでやっている「お台場SHOWGEKI城」の出演劇団はある意味豪華。何はともあれみんな生き残ってほしいわ。と小劇場のことを思う度にどういうわけかゴキブリコンビナートサモ・アリナンズの倉森勝利さんのことを思い出す。あのときのペンギンや女装ばかりしてゆるいアドリブを見たり、他の小劇場の軽さを叱るエッセイを読みたい。それもこれもない物ねだりだとしても。わたしが何かを見たがるときは、たいていは遅すぎるのだ。
ついでに、音楽のライブはサマソニフレーミング・リップス渋さ知らズ「渋舞謡夜曲」じゃあ、他のライブは何を観ているのかというと、これが殆ど観ておりません。音楽でも演劇でも特別なものたちは、舞台のそっちとこっちの両方から何かが湧き出るのだ。それはキラキラしたもののようでも、煙のようなもやもやした重さのあるものでもある、何かなのだ。