名古屋で手羽先食べるとき左手はそえるだけ

Shipbuilding2007-03-04

今月のわたしの人生の最大のお楽しみは、名古屋パルコのケロロ軍曹展。しかし、なぜ2月に渋谷パルコであったという「ケロロ軍曹吉崎観音展」に行かなかったかというと。全く知らなかったから!であります。ケロロ軍曹とは何なのか。みたいなレベルの低い人たちには解説をしたくないのですが、しいて説明をするとヘーゲル論理学における倫理学的範疇の問題性というか脂の乗ったときのゴダールの内なる矛盾のあるいは映画史的矛盾と戯れる渾沌からの秩序化。みたいな、ようするにわたしのツボを全面的におさえられた面白さなのでありますよ。はたして、本当にケロロ軍曹のために新幹線に乗って名古屋パルコへ行くのだろうか。行くんじゃないかしらわたしってば。ということを考えながら、森美術館「日本美術が笑う」へ。昨年の伊藤若冲長澤蘆雪は、どこでもものすごい人気で人の頭越しから覗く。みたいな感じだったのだけど、ここではかなり人口密度が低いところで眺めることができた。展示はもう土偶から笑いを展示させる発想。そして、そんな紀元前から現代美術のわらいまでいっしょくたにみせられる。そんなところから眺めてしまうと、やはり現代のお笑い美術たちの弱々しさを感じるのであります。そして、KUDAN Project のというか天野天街の「美藝公(びげいこう)」@スズナリも楽しみ。そんで遠くへ桜を見に行きたいし。って死に体のくせに結構盛りだくさんだわ。
そして、六本木ヒルズ訪問記念に、グレゴリー・コルベール展へも。動物と子供という反則かとも思われる写真と映像。それは心地よいといえば心地よいのだけど。それはやりすぎでしょう。と、銀座じゅわいよくちゅーるぱりとかかめりあまきとか、そんなコマーシャルでも恥ずかしくて止めてしまうような、その先を作ってしまったような画像たちだった。とか言いつつDVDを買ってしまったわたしは珍しく広げてみたのだけど、渡辺謙のナレーションのせいではなく、見ていてとても恥ずかしい映像であった。いや、ケロロ軍曹を見てて恥ずかしくなくて、グレゴリー・コルベールに恥ずかしさを覚えてしまう感覚に問題があるのかもしれないのだけど。グレゴリー・コルベールもお台場でこのために作られた会場で展示がはじまる。というので、インスタント建築物マニアなので、なんだかんだ言いながらそこへも行ってしまうはず。でも、ここへ行くことを想像するだけでなぜか恥ずかしい。グレゴリー・コルベールの展示は、ここをみればもうそれが全てのはず。恥ずかしがってみよう。
http://www.ashesandsnow.org/jp/index.php 
さすがようつべ。これは堪能できます。はずかちい。

やはり、これはアートではなく、きれいで恥ずかしいコマーシャルだ。どうしても、動物や芸人を指導する撮影を想像して興醒めしてしまうのは、わたしの勝手なのだけど。「私の画像が描き出す世界には、始めも終わりもなければ、こちらとあちらという観念もなく、過去も現在も存在していません」 ?グレゴリー・コルベール。。。そんなアート風情の衣を着させず、普通にコマーシャルだと言って見せてくれれば却って感動できたかもしれない。