LIVE STAND

前評判ほど空いているわけでもなく、大入りというほどでもなく、そこそこの入りでそこそこの盛り上がり。みたいな雰囲気だったが、正規の値段だと１日８０００円というのが、吉牛何杯分？と考えると微妙。音楽や舞台がそのあたりのチケット代となっているのは何はともあれテレビでは見られないものをたいそうな包装紙でくるんで見させられるからなのだ。それなのに今回のお笑いの出演者たちがみんなテレビと同じかそれ以下のだらけたネタだと、なんで立ったまま見なければならないのかという基本的な疑問が消えなかった。特にテレビで売れている人たちにはネタがなかったことに改めて感心。わたしが見た中で面白かったのは犬の心と尾崎豆。

尾崎豊対決で井上マーが「怒りがこみあげてきました」という思いやりのあるコメント。「盗んだバイクではねられた」で笑ってしまう安いわたし。そして売れてはいるけども、さすがに南海キャンディーズ。チュートリアルにブラックマヨネーズは上手かった。特に山里亮太と徳井義実は面白いなあだけでなく、職人芸をみせてもらって唸る。しかし出演者達がみんな自分のブログでこの企画自体を大絶賛しているのが気持ち悪い。見終わっても企画として成功だったのか失敗だったのかわからないけど、メッセから自宅まで歩きながらわたしはもうお笑いはテレビと寄席でいいですと呟いた。ちなみにわたしがいちばん好きな吉本の芸人はダイノジで今見たい映画は「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE〜総統は二度死ぬ〜」何か間違えているのだろうか。