ローラにまかせればだいじょうぶだよ。ほんとだよ。

Shipbuilding2008-05-27

念願の水族館劇場をはじめてみる。はてなでよく読ませていただいているid:petsoundsさんやid:crosstalkさんやid:koshohoroさんらの毎年の報告がとても気になっていた。今年の舞台作りからの紹介は http://yanesen-urouro.bakyung.com/ がとても詳しくて写真が美しい。
自分のことを芝居好きだと思っていたのに、この劇団の芝居を今まで観ていなかったことが悔やまれた。すごいすごい。と雨が降る中、野外ではじまったプロローグからひきこまれる。そこから芝居小屋に誘導されて観た芝居は、まさしく芝居小屋の匂いがぷんぷんと香る見事な舞台だった。一番前で靴を抱えて文字通り水をかぶるところに座ると手を伸せば届くところに役者さんたちがいた。これがわたしが生まれてからずっと観たかったものだった。そうだったそうだったとうなづきながら、生まれて始めてみた幼稚園の時のせむしの仔馬のことを思い出したり。学生の頃、脚がしびれる小さな小屋で毎日のように見た小劇場のことを思い出す。冒頭で全員が出てきて唄う美しい歌が耳から離れない。芝居が終わって役者や裏方さんを一人づつ丁寧に紹介する桃山邑さんの姿にも痺れる。芝居が好きな人でもそうでない人もこれは生きているうちに観ておくべきものだ。詳しくは劇団のHPへ。公演は6月の9日まで週末を中心に。わたしも後半は芝居が変わってくるという情報が気になって最後の週に絶対再訪したい。
テレビの中国語講座を見ていることをオタク汁が頭の先から滲み出ている男子に話したら、そこに出演しているローラ・チャンとは一部の間(たぶん)で人気のグラビアアイドルでもあるらしい。こういう言い方は不適切かもしれないけど、チャイナ服の似合わない具合においてはアジアでもイチニな彼女だと思う。なんというかとてもアンバランスな雰囲気を醸し出していて気になる。二人で不確かな明るい日本語を喋るというローラ・チャンごっこをする。だけど中国語講座のドラマの中身は、ラジオや普通の中国語の水準よりかなり高くてテキストがないとついていけない。毎日2時間の勉強のおかげで小池栄子を少し追い越した気がして安心。しかし、朝まで中国語の勉強をしているというのは少しやりすぎかもしれない。中国語が出来るようになったからどうなるのだ。ということはとりあえず気にしない。明日も生きたからといってどうなるのだというのと同じことだ。それでも明日もやることがあるというだけで救われる。
黄色い雨
フリオ・リャマサーレスの「黄色い雨」が書店にはないので、図書館で借りる。ラテンアメリカ小説風の土の匂いがする語り口が美しい。返却するときに、もう一度読み返したくなって、延長をする。ああ、この延長がみとめられる。という感じはすてきだ。あのときやあのときにも、延長をお願いするというやり口もあったのかもしれない。たいていは断わられるだけだろうけど。
朝顔には蔓が出てきた。そろそろ棒をささないといけない。猫も朝顔も基本は放っておいても勝手に育ってくれるところがいい。毎週やってくるアマゾン便が届くとチャイムが鳴る前から猫は玄関の前にかけつけて尻尾をふってまっている。アマゾンが届くと、実際は見たり聞いたり読んだりできていないものらを取り出す間中、わたしの周りを回る。箱の中が空になるやいなや中に入って体を丸める。彼女が小さめな箱が好きなのは、体がきつく包まれるのが好きなのか。特にわたしが好きな物達が入っていた後が好きなのか。この写真はアマゾンではなくて、アルク中国語講座テキストが入っていた箱なので、「なんだかなあ」な感じの彼女。そうやって彼女の隣で中国語とフリオ・リャマサーレスの日々はたぶんつづく。