ミヤケロックフェス VOL1

ミヤケロックフェスに行く。師走だというのにあの華やかなイルミネーションとか基本的にはカップルしか通らないラブホテル街の真ん中の渋谷O-EAST。外に出たり建物の中に入るたびに寒かったり暑かったりの往復ビンタで体も心もどういう反応をしたらいいのかわからないまま。とりあえずコインロッカーに荷物を預けることに精神集中。グループ魂のライブを当日券で見られなくなったのはいつのころなのだろう。とか人がいない男子トイレで思うもそれはきっと一枚目のアルバムが出る前あたりからだ。そもそもグループ魂にはオリジナルの曲が魂のテーマくらいしかなかったのだ。と、誰にも披露できないそんな想い出話を胸に300円のロッカーにコートを押し込んで会場の隅でじっとしているだけで汗だく。両手を使ってハンカチで汗をふいているうちに港カヲルのMCからミヤケロックフェスはあっという間に終わる。そして三宅弘城こと石鹸の頭と顔を見てナイロン100℃の消失のままだということに気づく。消失の公演は終わったのだろうか。抜け出して、こっちに来ていたら凄いよ。消失は一部で傑作と言われるほどの舞台ではなかったよ。とくにナイロン100℃の舞台は次第に洗練されて上品になっているのが、お仕事帰りにちょっと演劇が趣味なのとかいう人のための時間潰し的芝居のような気がして勝手に複雑な思いがして楽しめなかったのとか考えているうちに、そうそう。このグループ魂の上手くなれなさぶりのぬるい雰囲気がとても心地よく思える。そして男子高の文化祭クラスだった演奏がいつのまにか、きちんと聴ける演奏になっているのが不思議でならない。飛び出せボーイズから井川遥の生「イガイにイガワです」よりも、サケロックを従える小野リサが入った宮崎吐夢さんの踊りに胸躍る。
そう、ブルーハーツもどきも良かった。3曲で終わってしまって写真まで降ろされてしまったミヤケロックフェスも、これが本当にやりたかったことだったのか。という石鹸のヒロトぶりと暴動のドラムでもちろんリンダリンダ。いや、誰も言わないから私も言いたくないけど、破壊のギターぶりはマーシーなのでは。そして昨日のマーシーも頭の中に肉饅を暖めていたらしい。そして、昨日の「その人は死んでねえ」は。。。思い出せない。