年に一回はキム・ギドクを見るんです

キム・ギドクの映画は、説明をしようとすると2,3行で魅力的なあらすじの説明をすることができる。ただ、その2,3行で表現できるアクの強さが自分でも好きなのか嫌いなのかわからないのだけど。とにかくいつも見逃せないのはわたしもあの男と女を煮込んで出来上がるアクが好きなのでしょう。そして、あの男女のねちっこい描き方が、男女公平に異常にしてねちっこいのが良い。今度の奇妙な邦題をつけられた「絶対の愛」でも、それはないだろうヨという女の行動と同じくして、それはないだろうサという男のお返しがとても気持ち良かった。ただ、今回の映画も終わり方が芸術映画っぽいところに鼻白みますよわたしは。でも、どこを切ってもこれはキム・ギドクでしょ。という個人臭さを出せるのは素晴らしい。もうこれは男と女の話ですらなくなっている感もするのだけど。次はどんなありえない男女を描いてくれるのかが楽しみなのは、キム・ギドク映画はずうっとひとつの続き物映画のようなが気がして仕方ないからだ。