バベル

そういえばわたしも映画館を出て頭が痛かったと思い出したけど、わたしは1年の半分くらい頭痛がするのだった。「アモーレス・ペロス」は今でもいい映画だったと思う。しかし「バベル」は散らかったままで、なにも集約してもらず。散らかり方もまたどの話もあまり感じるものでもなく。この映画はコミュニケーションがテーマだって言われても。それはこの映画はフィルムで撮りました。と言われているような。やはり東京篇の必然性が。とか、ぐだぐだ思っていたけど「TITLE」で監督のインタビューを読むと、この人は日本人のことをそれなりにわかっていて。さらに日本人のことが好きなのですねとわかった。ただ日本を美化しすぎたところも違和感だったのか。あのラストシーンを美しいと感じられる日本人がどれだけいるのだろうか。
「東京の人々は感情を表現することに対して抵抗があり、葛藤がある。日本人には我慢の文化が感情の深いところで根づいている。我慢を感情の内に抱えることにより人間として強くなることもある。僕はそれをとても美しいことだと思っている。東京の魅力。それはカオスでありながら同時にとても整然としていることだと思う」東京の都市論として普通に正論。わたしには、ガエル・ガルシア・ベルナルは相変わらずメキシコ人くさく、彼が作り出すメキシコの街の匂いも大好きなのだけど、メキシコ人が見るこの映画のメキシコという国はどう映るのだろうか。と、彼が主演の恋愛睡眠のすすめは見る前から100点をつけて、これから観に行く予定。と、はてなに予定を書くとことごとく実現してる気がするわ。