映画

 アラン・アーキンらぶ

シネコンで勝手に二本立て。一つは「王の男」。映画の中で芝居を見せる。という構造はたいてい刺激的なのだけど、この映画もなかなかその見せ方が面白かった。そして相変わらず熱い韓国映画。 わたしの生涯ベスト映画は「愛すれど心さびしく」で、小学生の時…

 映画館は大きいだけでよし

こちらも適当に10づつを 海外 プルートで朝食を マーダー・ライド・ショー2デビルズ・リジェクト ブロークン・フラワーズ マンダレイ キング・コング トランスアメリカ カポーティ 悪魔とダニエル・ジョンストン イカとクジラ サイレントヒル 国内 ゆれる …

 闇打つ心臓

もういろいろな場面を忘れていたオリジナル版をこの2005年版闇打つ心臓を見て思い出す。2005年版の方は、わたしはどうしても中年太りしてしまった内藤剛志のその様や、あまりにバタクサくなってしまった彼の演技が見てて苦しい。とりわけ、この映画をめぐる…

 ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男

吉祥寺で、レイトショーの闇打つ心臓を見るために時間があまったので見てしまった映画。ブライアン・ジョーンズを巡る映画といえば、なんと言っても本物達のジャン・リュック・ゴダールによる「ワン・プラス・ワン」が衝撃だった。いくらドラッグ漬けとはい…

トランスアメリカ

わたしはゲイ映画だと必ず見に行っているような気がする。とてもいい映画だったはず。きっと体調がよければ何か感じられたのかもしれないけど、今回は一ヶ月たつと何もかも忘れてしまいそうだ。息子に迫られるときゲイであることを隠している父親の焦り。と…

 ゆれる

オダギリジョーをはじめて意識してしまったのは「メゾンドヒミコ」だった。あのフリルのブラウスを触りたい。いや着てみたい。んもう柴咲コウが憎たらしいわ。とかとかもうこの映画については、ひたすらオダギリジョーのいやらしい目の使い方と女なんて所詮…

 あなたはだまされている

映画「嫌われ松子の一生」を観て泣いてしまう女子は絶対間違えている。あなたの選んだ男にきっと騙されている。と確信しているわたしがいま読める女性の漫画家は松田洋子と瀧波ユカリの二人だけだと思うのですが、その松田洋子の「赤い文化住宅の初子」まで…

 プルートで朝食を は今年唯一のガーリッシュ映画

と、ガーリッシュの意味がわかってないんだけど。映画は、もうありえませんから。というくらいの男達がゲイの主人公キトゥンの魅力にやられる。正確に言うと、キリアン・マーフィの芝居にやられるのだ。あんな眼で、あんな顔つきで、あんな体のくねらせ方で…

トニー滝谷

映画「トニー滝谷」は小説「トニー滝谷」の素晴らしい「映画化」だった。本当に小説にとって幸せな映画化だったのではないだろうか。全編これでもかという風に西島秀俊のナレーションがまさしく小説を淡々と読み、坂本龍一のすきまが多いピアノが流れ、広川…

 映画館でみなくてもいいけどみてもいいかもしれない

はあはあいいつつ、Hはおいといて、パン・タロンに負けて劣っているジャッカスに出てきた渋谷でパンダ。あいつら本気でパンダは日本にいると思っているよ。まあいることに間違いはありませんけど。この映画を渋谷のライズエックスで見るときの注意は、トイレ…

 周星馳はカンフーハッスルを作るために生きてきた

のに違いない。 [DVD]" title="チャイニーズ・オデッセイ [DVD]" class="asin"> この映画は、彼の全ての夢が端から端までぎゅうぎゅうに詰まった一遍の詩だ。前作の「少林寺サッカー」は、それこそタイトルと予告編で十分に内容がわかり、それでいてその期待…

 ヴィタール もちろん内容にふれまくって

この映画は身も蓋も無い言い方をすると、シンプルな純愛映画だった。わたしは塚本晋也監督作品の熱心なファンでないし、むしろ勝手に走って勝手に終わらせてしまう物語に戸惑いを覚えているくらいだったのだけど、こんなにシンプルで美しい映像と物語の映画…

 ハウルの動く城 と オアシス

映画「ハウルの動く城」のいろいろな人の感想とかを読んでいると、ハウルを突然好きになる理由がわからない。というご意見があって、それはその通りなのだけど。2時間で人と出会って「愛している」とまで言わせて、その他の何やかやをしなければいけない映…

 ハウルの動く城

素直にこの映画の物語りにはまる。ジブリ映画最高の恋愛映画。まさかこんな全うな恋愛映画だと思わなかったので、ああ、恋愛だあ。恋愛だねえ。と遥かスクリーンに写った二次元の二人をみて微笑む。ここには、人が人を思う気持ちがきちんと入っていて、それ…

 ベルヴィル・ランデブー

これはこんなに面白いと思わなかったなあ。ですまされないくらい良かった。もうDVDになったら買いますよ。日本で上映されるアニメを見るたびに思うのだけど、日本のアニメが欧米で受けているのは分かるけど。だけど実際には、宮崎駿を含めての日本のアニメー…

 次回作は虐殺西部劇だそうで

ロブ・ゾンビのマーダー・ライド・ショーはすごい。すごい。すごい。と何度も呆気にとられた。ホラー映画が何なのか、わからなくなったとき「悪魔のいけにえ」をホラー映画のベストだと思い出して確信できる人にとってはこれは堪らない。その後のことを考え…

 クルシメさん,アトピー刑事〜愛の井口昇劇場1988-2003

そして、いつのまにか時代は井口昇なのか。こんなDVDまで発売。借金してでも買おう。クルシメさんが作られたときに、この映画?を褒めている文章なんてどこでも見たことがなかった。唯一ささやかな歓びにあふれていたのが、新井亜樹マニア。つまりわたしくら…

 日本映画考@アテネ・フランセ

瀬々敬久「トーキョー×エロティカ Tokyo×Erotica」(トーキョー×エロティカ 痺れる快楽)2001年のP1グランプリだったとか。ピンク映画だからとかで面白さが倍増してしまう感覚はわたしにはないのだけど、この映画のことを思い出す度に遡って全てがわたしのツ…

 日本映画考@アテネ・フランセ

今岡信治 「にぎって」(OL性白書 くされ縁) おもしろいおもしろい。驚く面白さ。今まで知らなかった面白さ。そして、ここでは昨日感じたピンク映画のへんな約束ごとはなかった。セックスはリアルだったけど。ドラマはものすごくヘン。こんなふうな物語。 …

 日本映画考@アテネ・フランセ

「手錠」(ロスト・ヴァージン やみつき援助交際) ピンク映画という産業はどういう場所でなりたっているのか不思議だ。射精産業として考えれば、それはビデオやDVDにとって変わられているはずで、いったいどういう需要があるのだろうか。そして、ピンク映画…

 ピンク映画

アテネ・フランセ文化センターで上映が始まる、「日本映画考Vol.1 -A New School of Pink-Movies」という特集が気になりますね。映画館でピンク映画は観たことがないような気もする。日活のロマンポルノの幾つかには衝撃を受けたものも少なくないのだけど。…

 誰も知らない

続けてロードショウーを観るってどうなの?と、微かな疑問と疲れを感じながら、満席の映画館へ入る。補助席だけでなく、通路にまで座って観る状態。と、期待するでもなく、冷めているでもなく、ただたった10分で続けて映画のハシゴはまずかろうという反省…

 マインド・ゲーム けっこうたいくつ

アニメとしてはとても見事に立派だったけど。とてもたいくつだった。とっかかりがない。そういえば、今年みた日本のアニメはみんなアニメーションとして、その技術は驚かせられるし、刺激的な要素がたくさんあった。しかし、どのアニメも好きになれる人が出…

 キング・ダム

wowowで、7日の夜中から8日の朝8時半まで延々とラース・フォン・トリアーのキング・ダムを放送していたので録画をした。朝起きたところで、まだ放送をしていたので、最終回の最後の部分を見る。わたしは何年も前にキング・ダムを全部観た。と思っていたの…

 茶の味 たぶん内容にふれてます

スペイン坂を走って飛び込んだ映画館では「恋の門」とか「マインド・ゲーム」の予告編。あいかわらず予告編はみんな面白い。映画は予告編だけでいいとか思う。と予告編で騙されて続けられたわたしの人生を返して。という軽い思いで見始めた「茶の味」は、と…

 ミトン

いや、こんな映画を見てる場合じゃないのだけど。何かをしなければならないときに、違うことに夢中になってしまう。期末試験の勉強をするはずが朝まであしたのジョーを読んでしまう。そんなみなさん、こんにちは。そして「チェブラーシカ」好きのあなたは、…

 炎のジプシー・ブラス

予告編で見た少年が凍った湖からホルンを取り出す。というのは、そこから映画の物語が始まるというのではなかった。映画はあくまでファンファーレ・チォカリーアの活動を追う音楽ドキュメンタリーだった。そして、その間に少年が湖で拾ったホルンを修理に頼…

 69 sixty nine

映画は面白いのかどうかわからない。と最初から最後までそんな感じだ。映画の中で走ることと映画の疾走感とは違うだろうと思ったり。わたしは、少しも笑えなかったし、千葉の映画館では静かだったのだけど。佐世保の映画館が爆笑で覆われたり、村上龍が興奮…

[フジロック]炎のジプシー・ブラス

週末は曳舟にとか思った物の、吉祥寺バウスシアターで上映しているこの「炎のジプシー・ブラス」の予告編を見ると、これはわたしが見ないでどうするよ。という気が収まらなくなる。だって、凍った湖の上にいる少年がその氷の割れ目からホルンを拾い上げると…

 初恋のきた道

何年かぶりにテレビで「初恋のきた道」をみた。思ったよりも短い映画だった。初めて見たときのことを思い出す。初めてみたときの方が、情報の吸収力が高かったのかもしれない。小さな、わずかか言葉や映像をよく覚えている。この映画の感想で男子たちが「こ…